前傾と頭部の位置について
今回は首についての話をします。
青眼の位になったり、あるいは何かを切ったりする際に、基本的に前傾になります。その時、皆さん比較的首が前に出やすくなります。前傾にならずに何かを切るときもそのようになりがちですが、特に前傾になった時に、顕著に首が前に出て姿勢が悪くなりやすい傾向にあります。
では何故そうなるのか?を解説します。
まっすぐ立ち、正しい位置に頭がきて、正しい姿勢をとったとしても、このまま前傾をして、前を向くと顎が出た姿勢になってしまいます。
まっすぐ立っているときの頭の正しい位置は、まっすぐ立っているという条件で成り立っています。
しかし前傾する、ということは身体の中心線が傾いているので、条件が変わっています。前傾している身体で真っすぐ立っているように頭を上げてしまえば、顎が出てしまい、悪い姿勢になります。
そのため、前傾している、もしくは何かを切るときは、顎を引く、すなわち頭部全体を後ろに引かなければなりません。
この位置に頭をもってこなければ、顎が前に出る良くない姿勢になってしまいます。その結果、背中も丸まりがちになってしまいます。
したがって、前傾するとき、切っているときは顎を引いて良い姿勢をとるようにしてください。
前傾し、顎を引いた状態で真っすぐ立つと頭はかなり後ろにきており、歪(いびつ)な姿勢になっています。この状態になっていないと、前傾したときに正しい姿勢になりません。顎が出てしまい、背中も丸まりがちになります。
礼法にもつながる考え方になりますので、しっかり頭部を引くことを気を付けて下さい。
特に動画を投稿している皆さんは自分自身の姿勢を見ることができますので、顎が出ている、頭が前に出ているかどうかをよく注意して見るようにしていただき、直していって頂ければとおもいます。
よろしくお願いいたします。

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